’06.7月2日テキサス
ジェイソンとわたし、Macaroni glill という名のイタリアンレストラン、赤ワインを飲みながら、待っている、彼の細胞の源流の再会を、お父さん、Daddy、のっぺらぼうの父親の登場。 バーのカウンターで、わたし、横目で入り口をちらちらのぞく、初老の夫婦、次から次へと登場する。ちがう、彼の創造主のにおいがしない。ジェイソンを見る、あんがい平気な顔して、今にも歌でも歌いそうな幸せな顔してる、わたし一人どきどきしてるみたい。
「あきーこ??」後ろから声がした、時間が止まる、右に180度ゆっくりと振り返る。彼の歴史が1秒の中に凝縮されて、秘密の答えがたっている。トランプのキングみたいな立派な口ひげを生やした、ふとっちょの懐中時計を忍ばせた、ジェイソンの時間が立っている。隣には魔法の杖を持った栗毛のころころした、慈悲深い目をした修道女のような女性、涙が溢れて二人が4人になり、6人になった。
大きなLOVE がジェイソンのおへその中に注ぎ込まれて彼はBaby に戻った。